横浜の植物 カントウカンアオイ(関東寒葵)とタマノカンアオイ(多摩の寒葵)
カンアオイ(寒葵)の類は分布の拡大する速度が遅く、一万年に一キロメートルから三キロメートルと分布の広がりが非常に遅い。
横浜ではカントウカンアオイ(関東寒葵)とタマノカンアオイ(多摩の寒葵)が生育し、分布が異なる。
・カントウカンアオイは横浜市南部に分布が限られ、北限は帷子川流域を南に越えた山王台付近にある。
・タマノカンアオイは横浜市北部に分布が限られ、多摩丘陵の南部の青葉区・都筑区に分布し南限は鶴見川中流の川和町あたりでそれより南には分布しない。
・この二種のカンアオイ類が分布していない空白地帯は、約四十万年以降から約十二・五万年前までに、何回かの海進で古相模湾と古東京湾とがつながり、多摩丘陵と三浦半島の間が海になっていて、カンアオイ類の生育できなかった地域である。
写真はタマノカンアオイ(多摩の寒葵)。2021年4月16日青葉区寺家町で撮影。
参考:わかるヨコハマ
関連
カンアオイ属
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4%E5%B1%9E
カンアオイ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4
タマノカンアオイ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4
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